『わたし、定時で帰ります。』で話題の、Web制作会社のディレクターとは?!仕事内容と実際の現場、なるにはまとめ

『わたし、定時で帰ります。』で話題の、Web制作会社のディレクターとは?!仕事内容と実際の現場、なるにはまとめ

話題のドラマ『わたし、定時で帰ります。』

ドラマの舞台であるWeb制作会社とはどんな感じ?実際のディレクターの仕事は?

現職のWeb制作会社のディレクターが仕事内容や実際の現場の状況をお伝えします。

Web制作会社のディレクターとは?

Webディレクターとは、Webサイトを制作する際の進行役です。個人でWebサイトを制作する際は全ての工程を1人で行うことが大概だと思いますが、企業のWebサイトを制作する際はページ数も膨大となるため、制作工程によって担当を分けることがほとんどです。デザインであればデザイナー、HTMLやCSS等のフロントまわらはコーダー、PHP等のシステム部分はプログラマーなどです。彼らを取りまとめ、企業の担当者と協議し、Webサイトの完成までスムーズに進行させる…まるで縁の下の力持ちのような役回りを担うのがWebディレクターです。

仕事内容

Webディレクターは、チームのまとめ役であり、プロジェクトの進行役であることはお伝えした通りですが、具体的な仕事内容は下記の通りです。

所属する制作会社の規模や、制作するWebサイトの難易度やページ数によっても範囲に差はありますが、全体像はこのようになっています。

  1. クライアントとの交渉(制作内容や金額など)
  2. WebサイトやWebページ公開までのスケジューリングと進行
  3. プロジェクトの課題の洗い出し、対策の実施
  4. デザイナーへ指示出し
  5. コーダーへ指示出し
  6. プログラマーへ指示出し
  7. 制作内容の検証
  8. 公開作業

給料とステップアップ

昨今の人手不足によって給料は上がり傾向にあるものの、いまだ残業代ありきの給料になっています。ただし、制作会社によっては残業代込みでの給料を提示しているところも多くあります。そういう会社は一見すると給料が高く見えますが、職業柄、残業は多い方だと思いますので、金額だけに釣られないように注意してください。

Webディレクターとしてのステップアップですが、最初はアシスタントから始まり、一人前のディレクターを経て、更に大きなプロジェクトを担当するマネージャーに昇格していきます。(制作会社によって、名称は異なります)もちろんステップアップに応じて給料も上がっていくイメージです。

それぞれのレベル感と給料の目安は下記の通りです。なお、あくまで東京にある大手の制作会社を基準としています。

【アシスタント】
Webディレクター未経験者。もしくは、Webディレクターに随行し、Webディレクションを勉強中の身で、1人ではWebディレクションの遂行が難しい者。

給料 :  年収250〜350万程度

【Webディレクター】
一人前のWebディレクター。1人で1つないし複数のプロジェクトを担当。

給料 : 年収300万〜450万程度

【マネージャー】
1つのプロジェクトで複数のWebディレクターがいる場合に、そのWebディレクター達をまとめる監督役。

給料 : 年収450万程度〜

現場の状況、残業など

大手制作会社では、昨今のブラック企業や、過労死の報道などにより、残業の厳しい取り締まりが増えてきました。しかしながら、公開日が決まっていたり、他社のWebサイトを取り扱う相手ありきの仕事のため、まだ残業が多いのが実情です。残業は月平均20時間、クリスマス商戦などの多忙な月は60時間や80時間が見えてくる人もいます。小さい制作会社の場合は、年俸という形で残業時間に天井がないところもあるようです。

また、ITの需要が益々増加しているため、業界全体制として常に人手不足になっています。そのため、仕事はあるが人がいない状態で、残業が生まれやすい環境です。個人が自分の業務に手一杯になっており、人材の育成や、周りの人のフォローも手が回っていません。Webの世界も30年程と若い業界のため、いわゆる50代、60代の大先輩は少なく、下の世代を育てるサイクルが回っていくのはまだこれからという状態です。

しかしながらその分、若い世代が新しい技術、新しいやり方で推し進める力強さがあり、日本にありがちな年功序列ではなく、自分の力一本で大いに活躍できる場が広がっています。

Webディレクターに求められるスキル

Webディレクターはプロジェクトの進行役として、社外のクライアント、社内のチームメンバー、どちらに対してもコミュニケーションを取ってプロジェクトを進めていく必要があります。そのため、コミュニケーション能力は必須です。また、仕事内容で紹介した事柄を進めていくためには、下記の能力が必要となっていきます。

  • コミュニケーションスキル
  • スケジューリングスキル
  • 課題の洗い出し能力
  • デザインの知識
  • コーディング、プログラミングの知識
  • 検証技術

Webディレクターに向いている人

必要なスキルを出すとキリがなく、読んだ方は不安になったかもしれません。これだけ見るとありとあらゆることが出来ないといけないスーパーマンのような職業に思えるかもしれませんが、安心してください。全てのスキルが完璧である必要はありません。Webディレクターは1人しかいませんが、プロジェクトは1人でやるものではないので、デザインであればデザイナー、コーディングであればコーダーに知識を補ってもらえば良いわけです。もちろん全てのスキルが高くあることに越したことはないので、自ら学び続けることは大切ですが、臆することはありません。

ですが、今まで様々なWebディレクターを見てきて、向いている人と向いていない人がいることも確かです。Webディレクターに向いている人のポイントを絞ってみました。

  • コミュニケーション力が高い人、人とのコミュニケーションに抵抗がない人
  • デザインやコーディングなど多様な知識を得るのが好きな人

コミュニケーションが高い人は正直なんとでもなります(笑)クライアントとの対話、チームメンバーとのコミュニケーションの中で、課題の洗い出しが出来たり、各種の調整が可能だからです。

一方でコミュニケーション力だけでは、説得力がなくなってしまいます。対クライアントには、Webの最新動向を交えての提案が必要ですし、デザイナーにはデザインの知識がなければ相手にされません。そのため、Web制作に関する知識を得ることがそもそも好きで、常に学んでいくことが大切です。

Webディレクターになるには

Webディレクターになるには、デザイナーやコーダー、プログラマーなどの制作者を経てWebディレクターになるのと、いきなりアシスタントになるパターンと2通りあります。

1. 制作者を経てWebディレクターになる
元々デザイナーなどの制作者であれば、そのまま就業している会社でWebディレクターになる道があるのではないでしょうか。働いている中でWebディレクターの仕事振りも見ていると思いますので、仕事内容に違和感なく、そのままWebディレクターの道を歩んでいけると思います。

2. いきなりアシスタントになる
この場合は、Webの制作現場は未経験だと思います。そもそも全然違う業界で働いていたという方もいらっしゃるでしょう。そういう方でも安心してください。人手不足の業界ですので、門戸はかなり広いと思ってください。まずは制作会社にアタックしてみることをオススメします。ただし、現場の状況はお伝えした通りですので、自分から進んで吸収するという姿勢を忘れずに、仕事をこなす中でWebディレクションのスキルを磨いていってください。

さいごに

Webディレクターと聞くと華やかな印象を持つ人が多いかもしれませんが、実は地味で泥臭い作業が多いです。求められるスキルも多様で、周りの人に気を遣う仕事でもあります。しかしながら、プロジェクトの成功可否はWebディレクターの腕1つにかかっているといっても過言ではなく、1つのプロジェクトを10にも100にもでき、責任も大きい反面、やり遂げた時の達成感もひとしおです。少しでもやってみたいと思う方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

テツコ

吉高由里子がいるなら、仕事頑張れる気がする